2018年6月22日金曜日

梅雨の晴れ間に。。

庭に放置された壊れた椅子!
雰囲気が良かったのでウクレレをのせて1枚撮ってみました。。


ウクレレは以前eBayで手に入れたもの。なかのラベルが剥がれていて正確なことは良く判らないんだけど、、
たぶん形状からSuperTone  Styie No.463と言うものだと思います。1920年代のメインランド製ウクレレです。

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2018年6月4日月曜日

KUMALAE(3)

KUMALAE 3本目。KUMALAEはこれで最後です。
これもヤフオクで手に入れました。。


指板の中央にまでロープ柄の飾りの入った高級タイプです。
ただし、いろんなところに問題がありました。(だから安かった!)

ヘッドのペグ穴のところが欠けていたり。。


ロープバインディングが壊れていたり。。


手間をかけてそれなりに直しました。


バインディングもそれなりに。。ちゃんとコア材を使ったのだけど色合いが合いませんでした。
でも、壊れてるよりはいいでしょ!?


3本目にして初めて白い囲み付きのデカールです。これが一番出現率の高いデカールです。

ペグは軸の太い木ペグが付いていました。ペグ穴の周りに丸く痕が付いているので元は金属製のフリクションペグが付いていたものと思われます。
ペグを変えようとしてヘッドを割ってしまったのか??それともヘッドが割れてしまったのでペグを換えたのか??どちらか分かりませんがこの木ペグでちゃんとチューニングできています。


なんとラベルまで残っています。
CARL FISCHER(カール フィッシャー)というのはニューヨークにある会社のようです。


指板のロープ柄の飾り。
たぶんこれはstyle4。 この上にはstyle5があるだけです。


高級なタイプなだけあって木もなかなか良い感じです。

手に入れたときはブリッジの左右(ロープバインディングのあたり)も剥がれてトップが浮いていたので音もいまいちでした。
バインディングの隙間から水で薄めたタイトボンドを流し込んでクランプしたのでしっかりしました。


バックはこんな感じ。。


ネックにも綺麗なフレイムが出ています。


音は綺麗なクリアトーンですが小さめです。
ボディ形状のせいなのか?状態がいまいちなのか??
でも自分で手間を掛けて直したこともあり大切な宝物になっています!

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2018年5月12日土曜日

KUMALAE(2)

2本目のKUMALAE(クマラエ)はeBayで手に入れました。
もっともeBayと言っても英語が出来る訳ではないのでセカイモンを使いました。。


これ。。驚くほど安かったのです!!万円しませんでした。
もっともセカイモンの手数料や国際送料などをふくめると1.5万ぐらいにはなってしまいましたが。。


ただ、もちろん美品という訳ではなくサイドが割れていたり。。


サウンドホールの縁が欠けていたり。。


ペグが一本足りなかったりしたのでした。
安く手に入れて修理するのが好きなので順番に直していきました。


ペグは手持ちのカリンの木を削って似たように作りました。


サウンドホールの縁はハワイアンコアの木材を手に入れて削ってはめ込みました。
遠目には目立たなく成りました。


サイドの割れはタイトボンドをつけてクランプ。。若干のずれはありますが、音にも影響は無い様に思います。。


ヘッドデカールは一本目とは違います。こちらは「GOLD MEDAL」という表記があります。
クマラエの字体やハワイの紋章の図柄にも違いがあります。
はじめはこれも偽者ではないのか??と疑いましたがネットなどで複数の写真を確認してみるとこれと同じヘッドデカールのものが発見できます。
これも数が少ないだけで偽者という訳では無さそうです。。


ボディフォルムも違います。
クマラエの特徴であるウエストの深いくびれはあるものの、ひょうたんの上側の部分が大きくバランス的には若干不細工に感じます。
僕はクマラエの特徴を生かしながらMartinなどに近づけたフォルムの様に感じました。


裏側はこんな感じです。


カーリーなどは無いもののとても綺麗なコアです。


音もとても綺麗です。ボリュームも結構あります。。

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2018年5月6日日曜日

KUMALAE(1)

このごろ工作の記事が多かったのですが、久々にウクレレを紹介します。
KUMALAE(クマラエ)はよく注意して見ているとヤフオクなどにもたまに出品されます。
ハワイアンコア100%(木ペグは除く)のボディで製造年は特定できませんが80~100年ぐらいは経っていると思われます。
僕のような古レレ好きにはたまらないメーカーです。


これは僕が初めて手に入れたクマラエです。ヤフオクで落札しました。


一般的なヘッドデカールは3種類あります。(と僕は思っています。)
時代差なのか?それとも製造所で分けたのか??クマラエの解説書はあまり無いので(有っても英語で読めない。)全くの謎です。。

「KUMALAE」「GOLD AWARD P.P.I.E.1915」「HAWAII」などの文字が白く囲まれているものを一番よく見ると思いますが、このウクレレは文字が白く囲まれていません。
手に入れたばっかりの頃は文字が白く囲まれているものの方が良い様に思っていたのですが、むしろこの方が珍しいです。

僕の勝手な推理ではこのタイプのほうが古いのではないか??と思っています。僕の推理はこうです。。
このウクレレのヘッドデカールは文字の回りが黒ずんでいませんがネットなどで見るとそのようなものも在ります。何らかの理由でデカールの糊の部分が黒ずんでしまったものと思われます。
そこでそのようなものを隠すために文字の回りを白く囲んだのでは無いか??

こう考えると文字が囲まれていないデカールの物のほうが個体数が少ないこともあり古いのではないかと言う推理が成り立つと思うのですが、いかがでしょうか?

ちなみに「GOLD AWARD P.P.I.E.1915」とはPanama-Pacific International Expo 1915
1915年に開催されたサンフランシスコ万国博覧会で金賞をとってから表記されるようになったものです。
よく1915だけを見て1915年製と言う人がいますが間違いです。
たぶん翌年(1916年)ぐらいからクマラエが無くなったと言われる1940年の間の製造です。
ただし生産のピークは20年代から30年代にかけてだと言われていますので95年ぐらい余裕で経っている可能性があります。


綺麗な木目のコアですがフレイム(トラ目)は全く出ていません。
残念なことにトップ板のブリッジ横にか割れがありますが補修されています。100年近く経っていると考えると割れのないものの方が珍しいくらいなので綺麗なほうだと思います。


その代わりネックにはびっしりとフレイムが出ています。。カーリーといったほうがいいでしょうか?


バックにもカーリーは無し。。グレードはあまり高くないのかも知れません。


でもロゼッタにはロープ柄が入っています。(安い物はワッカだけ!!)


それからこのウクレレ、サウンドホールの位置が少し高いです。一般的なものより出現率は低いように思います。もしかしたらStyle1と言うのかも知れません。。
ちょっと間抜けに見えるこのデザインもクラシックでお気に入りです。
音はとても綺麗です。。

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2018年4月28日土曜日

ベビーウクレレを作る(3) 完成!

ボディが出来たところで塗装しました。


最初は水性ウレタンニスを何色か混ぜて濃い色を作って塗ってみたのですが、むらが出来て上手くいきませんでした。
そこで削りなおしてワシンの水性木部着色剤(マホガニーブラウン)と言うものを塗ってみました。
ウレタンニスとの違いは着色成分だけでニス成分がふくまれていないことです。これだとむらに成り難く綺麗にぬれます。
これを軽く3回ほど繰り返して塗ってから最後に水性ウレタンニスのクリアーを塗りました。


つぎに位置をよく確認してから大きさを考えてブリッジを作ることにしました。
使ったのは手持ちのカリンの木です。
大まかな状態に切り出してから削っていきます。


こんな感じに出来上がりました。
ボディは小さいのですが指板に厚みがあった為にそれとバランスをとるとブリッジは高めになってしまいました。
そこでサドル前後を斜めに削り落として出来上がったのがこの形です。。


ブリッジを貼り付ける位置を慎重に決めてから塗装を剥がします。
ブリッジの裏とボディの接着場所両方にカッターで斜めに筋を入れています。
これは少しでも接着力をアップさせるためです。


タイトボンドを塗ってクランプしました。
この状態で2日ほどほって置きました。。


ラベルはおもちゃマンドリンのものがそのまま貼り付けてあります。
剥がしてしまおうかとも思ったのですが、ボディはこのラベルの通りで間違いないのでそのままにしました。
その代わり手書きのラベルを作って。。


ネックブロックのところに貼り付けました。
「おもちゃマンドリンのネックを新製 ベビーウクレレに改造 2018」
一応サインもしてあります。。(笑)


ナットも黒檀でつくりました。


できあがりました!!


弦を張ってかんせ~~~い!!
弦はいつものフロロカーボンハリスです。さすがにスケールが短く普通のチューニングだといまいちだったのでアメリカンチューニングにしてあります。


裏はこんな感じです。。


ネックの付け根は念入りに削ったのでこんなに滑らかに出来ました。


ヘッドもコンパクトですが演奏のしやすさを考えてペグをなるべく上に配置して有ります。


一本だけ持っているソプラノのFavilla(ファビッラ)と並べてみました。
大きさの違いが良く判ると思います。。


音はまあまあですが、時間をかけて作ったので自分としてはいい音に聞こえます。

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